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障害年金の「厳格化」とは?申請者が不安に感じる背景
近年、障害年金に関する情報の中で「審査が厳しくなっている」「更新で等級が下がった」などといった声が見られるようになっています。
こうした声を受け、「障害年金が受けづらくなっているのでは?」と不安を感じる方も少なくありません。
実際に、厚生労働省や日本年金機構では障害年金の審査体制やガイドラインの見直しが行われており、審査の精度や公平性を高めるための動きが続いています。
では、なぜこのような「厳格化」が言われるようになったのでしょうか?
障害年金の審査に注目が集まった背景には、昨今の報道があります。
共同通信の記事によると、不支給割合が増えているというデータもあるようです。
このような事情から、障害年金の「審査が厳しくなった」という声や不安が出てきたのだと思われます。
不支給になりやすいケースとは?
不支給や等級変更となる主なケースには次のような特徴があります。
● 診断書の内容が不十分・曖昧
- 「日常生活に困難があるか」が具体的に記載されていない
- 医師が制度を理解せず、一般的な診断書のように書いている
- 視力や精神機能の数値は基準を満たしているが、生活の支障が見えない
● 初診日の証明が不完全
- 初診日が特定できず、保険料納付要件の確認ができない
- 受診歴のある病院が閉院しており、証明が取れない
● 申立書の内容に説得力がない
- 同じ文章の繰り返しや抽象的な表現のみ
- 実際の困難な場面が伝わらず、軽度に見られてしまう
申請時に気をつけたい「審査の視点」
障害年金の審査は、「症状の有無」ではなく、「その症状によってどれだけ日常生活に支障があるか」が評価の軸になります。
審査で見られるポイントの例:
- できるかどうかではなく、できないかどうか
- 実際の生活上の困難さが、診断書や申立書に具体的に記載されているか
- 就労している場合、その働き方がどれだけ制限されているか
この視点を理解していないまま申請すると、制度上の基準は満たしているのに「軽度」と判断され、支給が認められないこともあります。
受給を目指すためにできること
審査の厳格化が噂されているとはいえ、本当に困っている方が制度から排除されているわけではありません。
大切なのは、「制度の考え方に沿った申請」を行うことです。
受給に近づくためのポイント:
- 診断書の記載内容に生活への支障を反映してもらう
- 申立書で実生活の困難さを具体的に伝える
- 初診日の証明は早い段階で取りかかる
- 医師に制度の説明や依頼書を添えて丁寧に依頼する
専門家に相談することで見落としを防ぐ
適切に受給をするためには、制度に精通した専門家(社会保険労務士)への相談が非常に効果的です。
社会保険労務士は、次のような点でサポートが可能です:
- 診断書のチェックと医師への説明資料の作成
- 初診日の確定と必要書類の収集サポート
- 日常生活状況申立書の作成支援
- 審査の視点に合わせた申請書類の整備
受給要件をみたしていれば、的確な対応をすることで、十分に受給は可能です。
まとめ
障害年金の審査は、制度の透明性や公平性を確保する目的で、確かに以前より厳格化が危惧されています。
しかし、正確な書類作成と丁寧な準備によって、今でも受給は十分に可能です。
厳格化の報道に不安を感じている方は、一人で悩まず、早めに制度に詳しい専門家に相談することが、受給への近道となります。
障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度です。障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
障害年金はきちんと保険料を納めている方の権利ですので、
障害年金を受け取っていないということは、65歳になっても年金を受け取っていないようなものです。
障害年金を受け取れる方は必ず申請することをお勧めいたします。
障害年金の基礎知識についてはこちら
障害年金でもらえる金額についてはこちら
対象となる傷病について
障害年金を受け取れるかどうか知りたい方は「かんたん!受給判定」をご利用ください。

いろいろな傷病を併発している場合など、実に様々な症状があります。
自分で判断できない場合は、専門家にご相談ください。
当事務所に相談するメリット
当事務所では、障害年金の無料相談を実施しております。
お電話での相談や、実際にお会いしての面談までは完全無料でご対応いたします。
障害年金の申請について、不安な方はお気軽にお問い合わせください。
また、有料での障害年金の申請代行も承っております。
ご自身での申請が難しい方は当事務所の申請代行サポートをご利用ください。
申請代行を依頼する際のサポート費用はこちら
社労士に依頼するメリット
①労力
体調が悪い方、働いている方にとっては障害年金の申請はなかなか大変な作業です。
社労士に依頼することで治療に専念できます。
②スピード
自分で申請すると半年ほど申請にかかってしまう場合もあります。
プロなら約3カ月で申請が可能です。
受給できるタイミングがその分早くなります。
➂受給可能性
障害年金の申請にはいくつかハードルがあり、本来受給できる方が不支給になってしまうことも…
プロならそのハードルを乗り越えることもできます。

Lineでのご相談
Lineでのご相談も承っていおります。お気軽にお問い合わせください。

ご相談いただく前にチェック
下記条件に一つでも当てはまる方は、障害年金の無料相談の対象外となります。
お問合せの前にご確認をお願い致します。
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投稿者プロフィール

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当事務所では横浜市を中心に神奈川県全域で障害年金に関する幅広いサポート依頼に対応しております。
当事務所は1990年に横浜で事業を開始し、相談件数は6000件を超える、相談者からの信頼の厚い事務所です。
相談者にとって最大限のお手伝いができるよう、精一杯取り組みますので、具体的な障害年金に関するご相談等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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