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マイナポータルとは?障害年金申請にも使える?
マイナポータルとは、内閣府が提供する行政手続きのオンライン窓口で、マイナンバーカードを使って自分の情報や申請状況を確認・手続きできるポータルサイトです。
令和以降、デジタル化の推進に伴い、年金関連手続きも徐々にオンライン対応が進んでいますが、障害年金の申請そのものは、2025年9月時点では原則として「紙ベース」での申請が必要です。
とはいえ、マイナポータルを活用することで、以下のような申請の補助や情報確認が可能です。
障害年金手続きでマイナポータルを活用できる主な機能
■ 1. 年金加入記録の確認(ねんきんネット連携)
マイナポータル経由で「ねんきんネット」に連携すれば、以下のような情報が確認できます:
- 自分の年金加入記録(厚生年金・国民年金)
- 保険料の納付状況
- 加入期間の長さや空白期間
これは、障害年金の「保険料納付要件」を満たしているかを確認するために非常に重要な情報です。
■ 2. 通知情報の確認(年金事務所からの通知など)
マイナポータルでは、一部の行政機関からの通知を受け取ることができます。
今後、障害年金の申請後に届く以下のような情報もマイナポータルで通知される可能性があります。
- 障害年金の受理通知
- 診断書返戻のお知らせ
- 年金決定通知
※ただし、現時点では通知手段は郵送が中心です。
■ 3. 公金受取口座の登録・確認
2022年から導入された「公金受取口座」制度により、マイナポータルで障害年金を含む給付金の振込先口座の登録が可能になりました。
これを活用することで、以下のようなメリットがあります:
- 申請時に口座情報を記載する手間が減る
- 手続きミス(口座番号間違いなど)を防げる
- 給付金の振込がスムーズになる
マイナポータルで障害年金を「完全申請」できる?(2025年時点)
結論として、2025年9月時点では、障害年金の申請はマイナポータルだけでは完結できません。
なぜなら、障害年金申請では以下の書類が必要であり、紙での提出が必須だからです:
- 医師による障害年金用の診断書
- 病歴・就労状況等申立書(本人記入)
- 受診状況等証明書(初診日確認のため)
- 年金請求書(紙での提出が原則)
また、診断書の内容など、紙でしか取得できない資料が大半であり、「マイナポータルからの直接申請」は今のところ未対応です。
今後、マイナポータルで障害年金申請ができるようになる?
国は「デジタル庁」主導で、社会保障手続きのオンライン化を進めています。
その中には、障害年金を含む公的年金申請の電子化・オンライン申請対応も検討されています。
現時点では以下のような動きがあります:
- 一部の届出(氏名変更、住所変更など)はマイナポータル経由で可能に
- 年金記録照会や将来の年金見込み試算はすでにオンライン対応済み
- マイナポータルと「ねんきんネット」の統合的な活用が進行中
つまり、将来的にはマイナポータル経由での障害年金申請が可能になる可能性は十分にあります。
ただし、医師による診断書など“紙が基本”の手続きが多いため、完全な電子化には時間がかかる見通しです。
マイナポータル活用時の注意点
■ マイナンバーカードが必要
マイナポータルを利用するには、マイナンバーカードと暗証番号(数字4桁+英数字6~16桁)が必須です。
スマートフォンに「マイナポータルアプリ」を入れておくと、ログインもスムーズになります。
■ 年金の詳細手続きは年金事務所へ
マイナポータルで情報を確認しても、実際の障害年金申請や書類の提出、相談は年金事務所で行う必要があります。
不安な場合は、まずは年金事務所に電話予約をして、必要書類や流れを聞いておくと安心です。
社会保険労務士に相談すればマイナポータルとの併用もスムーズに
マイナポータルの情報を活用しても、障害年金の申請そのものは複雑で、個別事情に左右されやすいのが実情です。
そこで、障害年金に詳しい社会保険労務士に依頼することで、次のようなメリットがあります。
- マイナポータルやねんきんネットの記録の活用サポート
- 必要書類の収集と整理の代行
- 診断書の作成依頼サポート
- 初診日や納付要件などの確認
- 書類提出まで一括サポート
まとめ:障害年金の申請にマイナポータルは「補助的に活用」できる
現時点(2025年)では、障害年金の申請をマイナポータルだけで完結させることはできません。
しかし、年金記録の確認や振込口座の登録、通知の確認など、申請の準備段階や補助的な役割として活用することは十分に可能です。
今後、制度がさらに電子化されていく中で、マイナポータルはより重要なツールとなることが期待されます。
「マイナンバーがよくわからない」「電子申請に自信がない」という方も、まずは情報確認からスタートしてみましょう。
障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度です。障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
障害年金はきちんと保険料を納めている方の権利ですので、
障害年金を受け取っていないということは、65歳になっても年金を受け取っていないようなものです。
障害年金を受け取れる方は必ず申請することをお勧めいたします。
障害年金の基礎知識についてはこちら
障害年金でもらえる金額についてはこちら
対象となる傷病について
障害年金を受け取れるかどうか知りたい方は「かんたん!受給判定」をご利用ください。

いろいろな傷病を併発している場合など、実に様々な症状があります。
自分で判断できない場合は、専門家にご相談ください。
当事務所に相談するメリット
当事務所では、障害年金の無料相談を実施しております。
お電話での相談や、実際にお会いしての面談までは完全無料でご対応いたします。
障害年金の申請について、不安な方はお気軽にお問い合わせください。
また、有料での障害年金の申請代行も承っております。
ご自身での申請が難しい方は当事務所の申請代行サポートをご利用ください。
申請代行を依頼する際のサポート費用はこちら
社労士に依頼するメリット
①労力
体調が悪い方、働いている方にとっては障害年金の申請はなかなか大変な作業です。
社労士に依頼することで治療に専念できます。
②スピード
自分で申請すると半年ほど申請にかかってしまう場合もあります。
プロなら約3カ月で申請が可能です。
受給できるタイミングがその分早くなります。
➂受給可能性
障害年金の申請にはいくつかハードルがあり、本来受給できる方が不支給になってしまうことも…
プロならそのハードルを乗り越えることもできます。

Lineでのご相談
Lineでのご相談も承っていおります。お気軽にお問い合わせください。

ご相談いただく前にチェック
下記条件に一つでも当てはまる方は、障害年金の無料相談の対象外となります。
お問合せの前にご確認をお願い致します。
①年齢が65歳以上の方はこちら>> ②生活保護を受給中の方はこちら>> ③以下の方は年金事務所へお問合せ下さい ・年金事務所の書類に関する質問 ・老齢年金についてご相談されたい方 ・既に受給中の方 |
投稿者プロフィール

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当事務所では横浜市を中心に神奈川県全域で障害年金に関する幅広いサポート依頼に対応しております。
当事務所は1990年に横浜で事業を開始し、相談件数は6000件を超える、相談者からの信頼の厚い事務所です。
相談者にとって最大限のお手伝いができるよう、精一杯取り組みますので、具体的な障害年金に関するご相談等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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