Contents
20代女性
病名:自閉スペクトラム症
結果:障害基礎 2級(遡及請求、約3年分の遡及あり)
<依頼者の状況>
お電話にてお問い合わせをいただき、その後、面談にてご相談を承りました。
ご本人は、幼少期には発達の指摘はなかったものの、幼稚園では集団活動に馴染めずにいました。小学生の頃から周囲とのコミュニケーションに困難を感じ、特定の友人ができず、孤立することが多かったそうです。声が小さいことを責められ、意思疎通に自信を持てず、いじめのような状況も経験。不安感や落ち込みが強く、実技系科目も著しく苦手でした。
中学、高校でも状況は変わらず、高校では不登校になり、通信制高校へ転入。自宅での学習中心の生活だったこともあり、なんとか卒業されました。その後、4年制大学に進学しますが、大学でも人間関係が築けず、親の勧めで始めたアルバイトも1ヶ月で退職。大学の授業でグループワークやプレゼンが増えると登校が困難になり、精神的にも大きく落ち込み、問題行動も見られるようになりました。
家族に付き添われて受診した精神科で心理検査を受け、「アスペルガー症候群(ASD)」および「適応障害」と診断されました。意欲低下や憂うつ、不眠、思考力低下などの症状が強く見られ、大学は中退。その後も就職活動がうまくいかず、焦りと家族からの言葉によって希死念慮が強まり、状態が悪化しました。
その後、精神障害者保健福祉手帳3級を取得し、就労継続支援A型事業所へ入所。周囲とのトラブルや意思疎通の困難さに苦しみながらも、何とか勤務を続けました。しばらくして特例子会社へ転職するも、通勤や職場の人間関係に大きなストレスを感じ、体調を崩していきました。
医療機関にて「うつ病」の診断も受け休職。現在も復職の見通しは立っておらず、ほとんどを自宅で臥床して過ごし、家事などもままならない状態が続いています。今後の生活のためにも障害年金の申請を検討し、当事務所にご相談いただきました。
<受任から申請まで>
初診日が20歳以降であり、病院も一か所であったため、「受診状況等証明書」は不要でした。
診断書作成にあたっては、これまでの成育歴や就労歴などを詳細にまとめた資料を添えて医師へ依頼しました。
診断書の作成段階で、認定日頃に通院がなかったことが判明したため、前後の受診歴をもとに最も近い日を「現症日」として設定し、その日付で診断書を作成していただきました。
病歴・就労状況等申立書については、記録やご本人・ご家族の証言をもとに詳細な内容を時系列で整理。特に、就学・就労の困難さ、希死念慮など、精神面・生活面での支障を具体的に反映しました。
<結果>
特に日本年金機構からの問い合わせはなく、申請から2〜3ヶ月で、障害基礎年金2級が認定されました。
このように、発達障害によって就学・就労・社会生活に支障をきたしている場合、障害年金の対象となる可能性があります。通院中断や通院頻度が少ない期間がある場合でも、状況を丁寧に整理することで遡及請求が認められるケースもあります。
「自分で申請できるか不安」「家族が代わりに相談してもよいか」など、どんな疑問にも丁寧に対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。
無料相談のお申込みはこちら
ご入力いただいたメールアドレスに、自動返信メールが送られます。
10分ほど待ってもメールが届かない場合は、お使いのメールソフトの「迷惑メールフォルダ」に入っている可能性があります。
あるいは届いたメールを誤って削除してしまい「ゴミ箱」に入っている可能性もあります。
自動返信メールが届かない場合は「迷惑メールフォルダ」「ゴミ箱」の中をご確認ください。解決しない場合は大変お手数ですが045-321-2218にお電話ください。
※ご入力のメールアドレスを今一度ご確認下さい。
宜しければ「この内容で送信する」ボタンをクリックして送信して下さい。
お電話でのお問合せは TEL : 045-321-2218 まで。お気軽にお問合せ下さい。
※お問い合わせ内容によりましては返答に少々お時間を頂く場合が御座います。
投稿者プロフィール

-
当事務所では横浜市を中心に神奈川県全域で障害年金に関する幅広いサポート依頼に対応しております。
当事務所は1990年に横浜で事業を開始し、相談件数は6000件を超える、相談者からの信頼の厚い事務所です。
相談者にとって最大限のお手伝いができるよう、精一杯取り組みますので、具体的な障害年金に関するご相談等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
最新の投稿
- 2025年6月24日精神疾患【神奈川県】広汎性発達障害で障害基礎2級が認められた事例(約半年遡及)
- 2025年6月24日精神疾患【神奈川県】自閉スペクトラム症で障害基礎2級が認められた事例(約3年遡及)
- 2025年6月23日精神疾患【横浜市】高次脳機能障害で障害厚生2級が認められた事例(約2年遡及)
- 2025年6月23日精神疾患【横浜市】ASD、ADHDで障害厚生3級が認められた事例(年額約60万円)