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30代男性
病名:統合失調症
結果:障害基礎 2級(遡及請求、5年分の約420万円遡及)
<依頼者の状況>
お電話でご相談をいただき、その後、面談にて制度のご説明を行いました。
ご本人は大学3年の就職活動のストレスをきっかけに不眠・不安・神経過敏といった症状が現れ、次第に妄想や幻聴といった精神症状も出現。「地球を救わなければならない」といった被害的・宗教的な妄想に支配され、混乱の中で運転中に多重事故を起こし、警察に保護されました。薬物検査は陰性、精神症状が著明だったため、そのまま精神科病院に入院し、統合失調症と診断されました。
退院後は大学に復学したものの、感情が乏しく、無気力状態が続き、誰とも話す意欲がわかない状態。集中力・記憶力の低下、趣味への興味の喪失、常に強い倦怠感と不安に悩まされ、何とか卒業はしたものの、就職活動は困難を極めました。
卒業後、専門学校に通ったものの中退。その後は何とか就職に至ったものの、電話対応や人間関係で強い不安を抱き、再び体調を崩して休職。復職後も配慮を受けながら勤務を続けましたが、陽性症状・陰性症状の波や不安感が強く、何度も休職を繰り返すことに。
その後も複数の職場を転々としながら、必要最小限の業務・コミュニケーションのみで就労を続けましたが、職場での孤立や叱責、業務負荷の重さにより精神的に疲弊。やがて症状の悪化から再び休職・退職を繰り返し、最終的には就労継続が困難な状態となり、退職後は無職の状態で療養を続けておられました。
ご本人のご希望と症状の経過から、当事務所では20歳前傷病による「障害基礎年金」の遡及請求(5年遡及)をご提案しました。
<受任から申請まで>
初診日・障害認定日が同じ医療機関であったため、「受診状況等証明書」の提出は不要でした。
診断書については、認定日・現在の2通をそれぞれ該当の医療機関へ依頼。ご本人の症状と就労の実態、日常生活の支障が適切に反映されるよう、必要に応じて記載内容の確認・調整も行いました。
病歴・就労状況等申立書の作成にあたっては、複数の職場・通院歴・休職歴があり、時系列と内容を丁寧に整理。各時期の症状の波、支援内容、配慮の有無などを具体的に記載し、障害の継続性と重症度をしっかりと伝える内容にまとめました。
<結果>
特に日本年金機構からの問い合わせはなく、申請から約3ヶ月で、障害基礎年金2級の認定を受けました。
加えて、5年間の遡及も認められ、合計で約420万円の年金が支給されました。
このように、統合失調症により長期にわたる就労困難や生活上の制限がある場合、過去に遡って障害年金が認められるケースもあります。症状の波や通院・就労歴が複雑な場合も、丁寧に整理すれば適切な等級が認められる可能性があります。
「昔から体調に波があり、働くことが続かない」「初診が古くて不安」と感じる方も、まずはお気軽にご相談ください。専門の社労士がしっかりとサポートいたします。
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投稿者プロフィール

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当事務所では横浜市を中心に神奈川県全域で障害年金に関する幅広いサポート依頼に対応しております。
当事務所は1990年に横浜で事業を開始し、相談件数は6000件を超える、相談者からの信頼の厚い事務所です。
相談者にとって最大限のお手伝いができるよう、精一杯取り組みますので、具体的な障害年金に関するご相談等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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